アルシエル・テクニカルデータ編纂室【第3回】

◇投稿数激増!◇
こんにちは、土屋です。今回も編纂室に沢山のご投稿ありがとうございます!前回の回答から興味を持たれた方が沢山いらっしゃったようで、投稿数も一気に増えました。それだけ皆さんがアルトネリコの設定に関心を持っていただけているんだなぁと思い、本当に嬉しい気持ちで一杯です。今回も、そのほとんどに回答させていただきました。回答していない投稿の回答していない理由は前回と同じであり、新しい理由による未回答はありません。尚、今回大変恐縮ながら、結構な数の「ゲームシステムによる事情」という回答がございます。ゲームであるが故に、またゲームとしての快適性を維持する為に設定を妥協せざるを得ない状況というものは、それこそ毎回星の数ほど存在しています。今まではそれを、期待を裏切らないようにと敢えて回答を避けていたものです。この編纂室の始まりの時に、そういったものも正直に書きますと言いましたので、今回全部そのまま書かせていただきました。もしかしたら期待を裏切るような形になってしまうかもしれませんが、その事もご了承いただいた上でご覧頂ければ幸いです。尚、次回の編纂室ですが、私の方が少々修羅場に突入することもあり、今回と同じ物量を回答できる自信がありません。ですが、なるべく沢山の方に回答したいと考えておりますので、お一人様五個までの質問とさせてください。大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いします。

唐突なんですが、カテナの耳が尖ってるのは何か理由があるんでしょうか?

(南部新)

これはデザイン的な意味のみとなっております。

紗々ノ宮(さしゃのみや)が文明の神、知識神とありましたが、さーしゃの名前の由来はこれで合ってますか?

(ソ胸リエ)

神様の名前…紗々ノ宮「文明の神、知識神」まさか沙亜紗? 読み方が似てるだけですよね?

(リップル)

さーしゃの名前は確かに紗々ノ宮からあやかったものです。さーしゃの祖母が命名しています。その理由はもちろん「頭のよい子に育ちますように」といった想いからですが、結果本当に超的な才能の持ち主となりました。

「パージによってエネルギーを増幅できるのは、サキとフィンネルのみです。」……つまりティリアは…盛り上がるためだけに脱いでるというわけですね! いっそ脱ぐときょぬーになる全裸ムービー追加はどうですか!

(きむら秀一)

初投稿です。第一回を拝見させていただきました! 読んでいてとても面白かったです! 前回の質問の答えで、「パージによってエネルギーを増幅できるのは、サキとフィンネルのみ」と書いてありましたが…なぜティリアとアルルもパージをするとエネルギーが増幅するのでしょうか? 特にティリアは惑星の意志とは関係ありませんよね? またアルルは惑星の意志の一人ということでサキやフィンネルと同じ解釈でよろしいでしょうか?

(天狼)

正直、パージシステムに好感を持てなかった人間です。前回、句坊さんの質問の回答に、「パージによってエネルギーを増幅できるのは、サキとフィンネルのみです。」とありましたが、それならばなぜティリアとアルルはパージしていたのでしょうか?

(kou)

申し訳ありません、前回記述しておりませんでしたが、ティリアも同様です。アルル自身が惑星の意志ですので、アルル融合後はアルル経由でのリンクとなります。それではアルル融合前は、という事になりますが、前回のこのコーナーか設定資料集あたりで「フィンネルもアルキアの抗体を経由してリンクしている」とお話ししております。これはすなわち塔の中をそのリンクが経由しているという事ですが、それはすなわちティリアを経由しているという事に他なりません。

第一紀の1年はなにが起こったんでしょうか? また第一紀より前の歴史で分かっている事はあるんでしょうか?

(ZaMaBa)

「第一紀の1年」というのは、第一紀の始まりの年(第一紀元年)ということでよろしいでしょうか? もしそうであれば、それは「音科学の父」が唄石の力を解明した年、という事になっています。これは「波動科学的分類に基づいた歴史学的な分類」ですので、この第一紀というのはそれ以上に意味は持ちません(例えば政治的分類の年号などのようなものとは違います)。また、それ以前の歴史では、年表としては存在しませんが、月奏たちが台頭していた時代や、メタ・ファルスなどであれば12賢人の時代など、色々な時代が語り継がれています。

ティリアとシュレリア様のリンケージの役割と、その他の機能などについて教えてください。多少コアな話になってもいっこうに構いません。それとミミミの中には不完全な中核三角環があるとの事ですが、中核三角環はプラズマの様な物なんですよね? 何か物理的な物に封入して持ち運べるのでしょうか?

(ババンゴ売り)

シュレリアとティリアのリンケージは、その名前の通り「塔とのリンクをする」為のものです。厳密には両者で少し特性はちがいますが、より分かりやすいのはシュレリアの方ですので、シュレリアを中心に説明いたします。シュレリアが第一紀に塔とのリンクを行ったというお話はご存知かと思いますが、それを実際に行使する為にはリンケージの装備が欠かせません。生身でも感覚は共有できますが、何かを制御したり、より詳細な情報を得るにはリンケージを装着する必要があります。例えば冒頭のELMA出現で、その位置や規模、ハッキングされている情報がどれなのかなどの具体的な被害を一瞬にして認識できるのは、リンケージの機能によるものです。次の質問ですが、中核三角環は四次正角性中核環と同じで、物質として「ここ」に配置する為には「外殻」というものに封入するという手段を用います。「外殻」は、プラズマ体である中核三角環をD波世界的に安定させ、拡散消滅してしまわないようにする役割があります(これは四次正角性中核環と同じです)。レーヴァテイルにもミミミにもこのように「外殻」が存在しますが、レーヴァテイルのそれは有機物(厳密には脳)によって包まれており、ミミミは人工的な外殻によって包まれています。ミミミは中核三角環のごく一部の想いの波動(≒神経線)を表情と直結して、プログラムで制御しているだけです。

まさかあんな質問にまで答えてくださるとは思いもよりませんでした。ありがとうございます! それとまた質問です。トウコウスフィア第92回で空猫がルカとの婚姻届を出したら同性だということで拒否されたみたいですが、トウコウスフィア第91回でクラスタニアでは同性(レーヴァテイル)間で恋人同士になってるみたいなことをクソフレ様がおっしゃられていました。つまりクラスタニアの法では女性同士の結婚が認められるのですか? もしそうなら空猫を応援してあげたいです。

(ただのたらい)

そもそもクラスタニアには結婚という考え方はありません。それは、クラスタニアの繁栄には全く関係のない要素だからです(培養槽が母親ですから)。それ故に、結婚=ニンゲンの行う蛮行といった認識が強く、特にクラスタニアのレーヴァテイルは「(行政的な)結婚」という言葉を使う事に抵抗があるようです。実際はと言えば、様々な愛があるように、クラスタニアのレーヴァテイル同士が固い友情やそれ以上の関係を築き上げることはもちろんあります。一緒に住んだりすることもあります。ですがそれは、彼女たちにとってはあくまで親友の延長線上関係として捉えています。故に、想いとして好き嫌いや愛はもちろんありますが、結婚という行政的な制度に関しては嫌悪を示すという結論になります。ですので残念ながら、空猫とルカはクラスタニアであっても結婚は不可能です。

回の編纂室にて、「いくつかこたえられない質問」がありました。土屋さんが設定を考えられてないことはまずないだろうと思うのですが、やっぱ続編出すんですか? それとも考えてなかっただけでしょうか? あと、オリジンやハーヴェスターシャ、メイメイ達は、別に男性体でもよかったのではないかとおもうのですが、何故女性体になったのでしょう? まあ、無論女性体のほうがいいですが。下らん質問ばかりですいません。いままでお疲れさまでした。とっても楽しめました。一生忘れられない思い出になるでしょう。また、これからもよろしくお願いします。

(てぇいく)

続編に関しては現状回答できません。お許しください。設定を考えていないという部分が、もし前回前置きさせていただいた「テル族」についての件と想定するのであれば、設定はあります。また、女性体になった理由ですが、仰られているとおり「無論女性体の方がいい」という理由に尽きます。正直に申し上げれば、これはこのゲームの需要的側面からのマーケティング色の強い理由であります。ただ、ゲーム中でもそのマーケティングは緩く適用出来るわけでありまして、当然ソル・シエールの文明の中でも、能力的に問題がなければ「無論女性体の方が」需要があるわけです。美しいものに対する欲求は尽きることはなく、結果として女性形は完成された技術の卒業試験的意味合いとして使われていることも事実です(もちろんアルシエルでの話です)。

ものすごい回答量ですね! 本当にお疲れ様です。早速ですが質問です。新約パスタリエはファンクション定義で文章を単語化できますが、この機能はアルファ律で代用可能なのでしょうか。例えばあらかじめシュレリア様に頼み込んでおけば同じような使い方ができたり、極端な話、「ぎゃーーっ!」というような感情を伴いそうな言葉にヒュムノス全文章を定義しておけば、新約パスタリエのような高速効率ヒュムノスが発動可能だったりするんでしょうか。

(meer)

アルファ律の語句定義と、新約パスタリエのファンクションは、概念的には同じものであると言って良いと思います。ですので、「ぎゃーっ(gyhaatzという感じでしょうか)」という単語を定義する事で、効率の良い詩を謳うことが可能になります。ただ、そもそもその目的や仕組みは根本で全く異なります。アルファ律がサポートされた目的は「想いの補完」です。例えばよく英語と日本語でも「英語のこの単語は日本語で説明できる言葉もニュアンスもない」という事があります。ヒュムノスも完全に全個人の感情を網羅しているわけではありませんので、時としてレーヴァテイルは、上手く感情を表現する単語が見つからず、大変冗長な熟語や文章によって代替することがあります。
こういった「一言で表せない感情」を「一言で表せるようにする」ための保険がオリジンスペルです。もちろんこれはあくまで「設計の主旨」であり、主旨と違う使い方も出来ます。それに対し新約パスタリエのファンクションは、目的自体が「詠唱の高速化」ですから、主旨は全然違いますが、概念的には同じ物、というわけです。しかし新約パスタリエが一時的な定義であるのに対し、オリジンスペルは恒久的な定義となり、またオリジンスペルとして定義した単語は(圏内の)全レーヴァテイルで共有できますから便利です。反面、オリジンスペルはごく限られた存在(通常はオリジンのみ)しか定義できない為、気軽に作れるものではありません。

塔の範囲でしか活動できないレーヴァテイルは専守防衛の固定砲台のような運用しか出来ないように思えるのですが、侵攻に使うためにレーヴァテイルを圏外に輸送し活動させる技術はあったか、あるいは研究されていたのでしょうか。

(シャン)

第一紀のソル・シエールがメタ・ファルスに対し、オリジン一体とメタファリカ計画を無償で提供してまでも塔を作ろうとした理由はこれです。メタ・ファルスに中継塔を作ることで、世界の1/3を網羅できるわけです。例えば日本が中国を説得してチベットに塔を作れば、中東まで電波が届くと考えて下さい。塔の影響範囲を広げるということは、すなわちレーヴァテイル領土の拡大という見えない侵略に他ならなかったわけです。また、行動範囲が広がったとしてその物理的移動ですが、基本的には人と同じで輸送が主となります。ただこれも結局実現できませんでしたが、EXEC_FLIP/.が完成していれば、自ら鳥形となって航行して敵陣まで行くという事も考えられていました。

アルシエルで日常的に話されている言語は、世界中どの地域でも共通のようですが、これはなぜですか? また、日常会話の言語は何語というのですか?

(ストガー)

ゲームとしての快適性を損なわない為です。これはゲーム以外のメディアでも同様ですが、エンターテインメントである以上快適にお楽しみ頂けるよう、ある程度世界観の犠牲が発生する事は避けられません。実際には、大きく分けてソル・シエール、メタ・ファルス、ソル・クラスタでは根本的に文法の違う言語が使われていました。ですが、第一紀の中盤くらいから共通言語が発達し、少なくとも誰もが共通言語で読めるレベルにはなっていました。この言語は「Shell(シェル)言語」と呼ばれていました。

前回のテル族の流派と属名の一覧で疑問が。漫画「Artonerico-Arpeggio」の登場人物で流派プラルラの「アダジオ・ロー・ウィーティス」についてですが、あの表だと属名が「ネスト」になるはずなのですが、これってどちらが間違っているのでしょうか?

(八丈島のにょ?)

申し訳ございません、また古い資料を掲載してしまいました。正解は「ロー」となります。

もしインストールポイントの部分を怪我したり、欠損するようなことがあった場合はどうなるのでしょうか?

(よもぎ)

インストールポイントの破損や消失は、NEEの働きにより場所が移動します。基本中核三角環を保持する側が生存側となりますので、最終的にはかならず頭部となります。そもそもインストールポイントがランダム位置に存在する理由は、セキュリティの一環として設計された為です。例えば全員が首の後ろにインストールポイントが有るような設定ですと、レーヴァテイルの攻略は極端に簡単なものになってしまいます。ですから、本来は時期によって場所が変動するのが最も良い方法なのですが、メンテナンス性も考えるとかなり面倒なので、折衷案で現在の形に落ち着いています。

1.惑星アルシエルの地理については詳細な設定があるのでしょうか? もし可能なら、グラスノインフェリア以前とAHPPによる惑星再生直後の地図を掲載して頂けると幸いです。
2.アルシエルにはチェロ月とヴィオラ月という衛星がありますが、この二つにも意志と呼べるものは存在するのでしょうか? また、あると仮定してアルシエル-両衛星間や人間-両衛星間での対話は(技術的難度等は考えずに)可能ですか?

(トーコーNOVA)

1に関しましては、落書き程度ではありますが実家の倉庫に眠っています。大変申し訳ありませんが、現在公開する予定はありません。
2に関しましては、もちろん意志は存在します。この世界の大原則として、石や風にも意志は存在しますから、当然あります。そして対話も可能です。アルシエルとチェロ、ヴィオラは常に対話していますし、人間も可能です。地球でいう「かぐや姫」のような形で出逢えるかもしれません。

第一回目の更新お疲れ様です。期待を裏切らない内容でとても楽しく読ませて頂きました。私もアルトネリコⅢのリンカーネイション関連の事で釈然としないことがあり質問です。リンカーネイションは解放されると導力が落ちて謳えなくなる、とアヤタネが言っていましたが、塔のガーディアン達は導力が落ちても影響は何もなかったのですか? そもそもガーディアンは導力で稼動しているんでしょうか? それと謳えなくなると言いつつサキやフィンネル達は道中普通に詩魔法を謳っていましたが、これだと矛盾していませんか? それとも星の意志が同居している二人は何か特別なんでしょうか? 単なる矛盾であれば導力が落ちている間は敵と遭遇無しで良かったんではないかと思ったりしますが、もし導力と関係無しにガーディアンが稼動しているのなら演出とゲームの性質上仕方なかったのでしょうか。少し長くなってしまいましたが、私の中で大きな謎だったので、差し支えなければ教えて頂きたいです。

(refri)

大変申し訳無いながら、ここも「ゲーム性」とのバランスの末に、泣く泣く設定側が折れた部分です。アルトネリコ制作当初、導力が落ちている間は当然一切の詩魔法は発動せず、アルトネリコⅢでもガーディアンは存在しない、という設定で開始しています。ですが両者共に、それではゲームとして成り立たず、またもしその状態を保持しながら代替とするシステム(もしくは代替の敵キャラ)を搭載するには工数面で折り合いがつかず、現在の形とさせていただいております。

Ⅲであと一年でアルシエルが崩壊するといっていましたが、その場合、彩音回廊などで一応は独立した環境を維持している第一・第三塔や大地の心臓を持つメタファリカはどうなるのでしょうか? また、もしサブリメイションが完了した場合のインフェルピラもこの事態に対応していたのか知りたいです。

(ユウ)

仮にアルシエルがバラバラになってしまった場合、彩音回廊やメタファリカは理論上世界を保護し続け、人々は生きていけます。ただし現実的には「理論上」はほぼ無理です。まずアルシエルの崩壊とはどのような状態かを説明します。あのまま惑星のコアが死滅すると、それを保持していた意志が無くなる為、星は塵に戻ります。その際にまずは重力がなくなり、次に物質間力(=重力ですが)が無くなる為、星はバラバラの岩の固まりとなって徐々に膨張していきます。膨張という言葉はマクロ視点からの表現ですから、人間スケールで見たら、地表から空に向かっておびただしい岩が降り注ぎます。またその後にマグマも飛散しますから、恐らくそれらの「インドラの矢」をくぐり抜けることは不可能でしょう。もしそれを仮にクリアしたとした場合、次に来るのが空気の問題です。彩音回廊の場合「アルシエルの中にあることが前提の」ウェザーコントローラーですので、宇宙空間で使えるものではありません。重力制御(プラズマベル)も主に浮遊側の機能ですので、アルシエルの重力が無くなった空間で、新たな重力場となるものではありません。故に惑星と共に滅します。メタファリカの場合はもう少し希望的です。メタファリカの親波動はI.P.D.達ですので、惑星が消滅しても存在可能です。そして、それ単体でどこまで生きられるかは「I.P.D.の(潜在的な)想い次第」です。空気や重力なども、メタファリカなら頑張れば瞬時にして制御可能ではあります。ですが、間接的とはいえアルシエルに絶大なる保護を受けていたことは否定できませんので、その保護が無くなった状態で、全ての宇宙的弊害(放射線など)を克服するのは現在のI.P.D.達の規模や性能では無理でしょう。

アルトネⅡではインフェルピラのおかげで主人公たちが必殺技が使えていたと記憶しているんですが、そのとき彼らには何が起こっているのですか? (なぜ超人的な技が繰り出せるようになるのでしょうか?)

(ヅッキー)

インフェルピラのお陰というわけではなく、前衛とヒロインとのシンクロニティによるものです。前回の編纂室で、シンクロニティチェインについての説明をしましたが、前衛との間でも似たような現象が発生します。もちろん、必殺技中にはヒロインからの想い(=具体的な詩魔法的現象)を受けますので、通常の人間とは思えない程の力を発揮します。

トウコウ宛に一度送ってみたのですがその際には掲載されなかったので、再度こちらに送らさせていただきます。Ⅱの設定資料集ではシンシアの出身地が「???」ですが、彼女の出身はどういったものなのでしょうか? 同様にタルガーナも出身地が「???」となっていますが、こちらも合わせて解答いただけると幸いです。

(仲村)

シンシアはパスタリアっ子です。調合イベントでも、代々武器屋をやっていると明言しています。「???」となっているのは、当方のミスです。タルガーナは敢えて「???」としておりました。歴史的に複雑な境遇ですのでこうなっています。生まれは大鐘堂ですが、その後すぐにラクシャク民となっており、その後でエナに向かっています。

ヒュムノスにおける楽器パートは実際にゲーム内世界でも流れているのですか? それともゲーム内では本当はアカペラで、楽器パートはゲーム的演出に過ぎないのですか? 今までずっと後者が正解だと思っていましたが、前回のテクニカルデータ編纂室での「声のでないレーヴァテイルは謳えるのか」に対する回答を読んで再び疑問に思い、質問させていただきました。また、多重コーラスや、これまでトウコウで冗談めかして語られてきた謳いながらの食事も、上記の質問の回答から、実際にゲーム内で行われていると思っていいですか?

(たそ)

とてつもなく無粋な質問になるのですが、敢えて質問させて頂きます。前回の回答にて、『レーヴァテイルは「脳内に完璧な演奏をこなすバックバンドを持つソロヴォーカリスト」なのです』との回答をされていました。まず今回の質問を結論から言わせてもらいますと、『我々が実際に(ゲーム中、あるいはCDなどから)楽曲として聴いているヒュムノスは、ゲーム中でそのヒュムノスを紡いでいるレーヴァテイルの脳内イメージを出力、表現したものなのでは?』ということです。例えばですが、ある一人のレーヴァテイルが黙々と謳い続けています。周囲の人間から見れば、当然ですが一つの旋律を歌っているように見えますし、そう聴こえますよね。決して多重コーラスが聞こえる訳もなく、楽器の音だって聞こえるはずもない。しかし、謳っている当人の脳内では、壮大なバックコーラスや、楽器による演奏が繰り広げられている。レーヴァテイルは謳っている最中は相当の集中力を発揮している、という設定を見る限り、…極端な言い方になってしまい心苦しいのですが、当人は「現実世界には実際に展開されていない(いるはずのない)演奏やコーラスを高度に錯覚しながら謳っている」状態にある、と言えますよね。それも、ほぼ完全に没頭している状態にあるのではないかと思います。周囲の人間には「聴こえていない」。でも謳っているレーヴァテイル本人にとってはそれが「聴こえている」。そして、現実世界の我々は、その「聴こえている」ものを(ゲーム中、あるいはCDから)、表現豊かな「ヒュムノス」として聴いている。そして質問の結論に至ります。表現がうまく纏まらず恐縮ですが、ご回答いただけると嬉しいです。このような点に触れるのは、他作品においてなら完全なタブーであるとは理解しています。しかしアルトネリコの設定上、この仮説は通るのではないかと思い、質問させて頂きました。追記:ゲーム中の全ての事例に、この「白か黒か」の両極端を当てはめる気はありません。例えばメタファリカ創造において、I.P.D.達がクローシェの想いを共有した際に、クローシェの脳内で展開されていたイメージ(楽器の演奏、そこから生じる音など)を大なり小なり共有していた可能性もあるのではないか、と思っています。

(かいり)

恐らく私の言葉不足だったのだと思いますが、レーヴァテイルの妄想が創り出すバックバンドの演奏は、その周囲の人に「聞こえています」。前回の編纂室での「謳い手を中心として半径数メートルから数キロに及ぶ範囲に帰ってくる、塔からの想いの具体的フィードバック」という文は、分かりやすく説明すると「音が返ってくる」という意味であり、すなわち最大で数キロにまで響き渡るという事を意味しています。

このような場を設けて頂いてとても嬉しいです! 質問ですが、ヒュムノスのメインボーカル以外の音、つまりバックコーラスや楽器の音はどこから出ているのでしょうか? あれらの音を全て同時にレーヴァテイルが口で歌うのは不可能に思えるので、塔から発せられているか、あくまでゲーム的な演出(実際には流れていない)のどちらかだと考えているのですが…

(よ~ぞう)

前回の編纂室で説明しましたが、簡単に言えば詩魔法と同じ、導体D波によって作られた音波になります。すなわち、あの世界の人達は、ヒュムノスの全て(演奏含む)をレーヴァテイルが謳っているように聞こえるよう、音像や焦点をシミュレートした、塔から発せられる導体D波による空気の振動(音波)を聞いているわけです。高度な疑似サラウンド技術ですね。

こんにちは。アルトネリコ、本当に大好きです。ですので、こうして土屋さんが質問に答えて下さるのが、とても嬉しいです。(中略)長くなりまして申し訳ありません。質問は要約すると以下のニ点で、
・星詠は「星詠の間」でなくともEXEC_CHRONICLE=KEY/.を謳えるのではないか
・EXEC_CHRONICLE=KEY/.を中断できるのか、できるのならどれ位までミュール復活に影響しないのかになります。不要な部分は削っていただけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

(kei+)

星詠が星詠の間で謳うのは、主に精神集中の為と、アルトネリコⅠの時のボルドの例にあるように物理的な敵に対する防御、そして詠唱効率の極大化の為です。後者の回答ですが、確か「アルトネリコⅡの設定資料集」か「む茶ぶりカレンダー」で説明していたと思われる(曖昧ですみません)理論を応用できます。波動の消滅には慣性の法則が働き、すぐには消えません。それは規模が大きくなるほど長寿です。例えば第ニ塔は一ヶ月くらいは持ちます。クロニクルキーも一日程度は持ちます。ですから一日謳わなくても何とかならなくはありませんが、徐々に束縛が緩くなり、ミュールが思考出来るようになってきますので、それを断続的に行ってしまうことでミュールに水面下で戦略の考案と実行をする隙を与えてしまうことになります。それ故に、最低一日のうち半日以上は謳う必要があります。

前回、βは自分の寿命がわかるという説明がありましたが、第二紀に製造されたβたちは、寿命がたった20年であることを把握していたということでしょうか? そうだとして、彼女たちはそのことを他人にはあえて伝えなかったのでしょうか? 資料集を読む限り、(少なくともの一般の人々にとって)突然の出来事であったかのように書かれていると思いましたので。おかしな質問でしたらスミマセン。せっかくなので何か質問したいと思い、投稿しました。

(llka)

彼女たちは作為的にテロメアを短く設定されていますから、当然それをわからないように、寿命の感覚を殺して生産されています。寿命が分かってしまったら、数年と経たないうちに異常レーヴァテイルとして主にクラスタニアから締め付けを喰らい、本来の目的である子作りに達する年齢に行く前に保護されてしまいます。量産もままならなくなりますし、20年しか生きられない妻を娶る男もそうそういないでしょうから、計画がパーになってしまいます。

もしかして中核三角環のプログラムを書き換えて、食物により代謝した物質をレーヴァテイルの細胞にどんどん置換していくよう設定すれば、第三世代の上位互換としての純血種が作れるのでしょうか? 逆に寿命は人間レベルに落ちそうな気もしますが…同じ方法をオリジンに適用して中核環換装とかやらかせば、生殖器の追加実装とかいろいろできそうな気配。

(きむら秀一)

理論的に、中核三角環では不可能です。現在のレーヴァテイルはそれっぽく創ってあるというのが現状であり、細胞内の活動や有機物の分解結合など全てのシミュレートは不可能と言われています。なぜなら、アルシエルの支配する有機物(肉体)は、D波を含め7つの波動によって形成されている為です。例えばレーヴァテイルの身体から摘出した細胞サンプルと、人間のそれとを顕微鏡で見比べても、全く遜色のないものを作り出すことは可能です。ですがその細胞は、人間の細胞と同様の機能を果たすことはできません。アルシエルの波動科学では細胞一つにも意志は存在しますが、それらは核同士に働く引力のような波動によって繋がっています(7つの波動の一つであるN波です)。人間はこの細胞の意志を無意識に包含した一つの意識体であり、そういう意味では理屈は惑星と基本変わりありません。それに対し、レーヴァテイルの身体は厳密には一つのアメーバ(もしくは形状記憶金属)的な体組成をしています。細胞自体には個別の「想い」は無く、その身体全てはレーヴァテイルを創り出す中核三角環という想い一つに支えられています。仮にN波と同じような力を強引に導体D波でシミュレートしたとすれば、それはそのレーヴァテイルを構成する細胞同士は繋がりますが、やはり人間の細胞は繋がりません。という事ですので、オリジンに人間の生殖器を追加実装は難しいと思います。寧ろ、ティリアの中核三角環を逆アセンブリして生殖器部分のプログラムを取得し、ROMであるシュレリアの物理体組成メモリを強引に書き換えた方が、まだ早いと思います。

詩調合のヒューマ装備って、具体的に何をやっているのでしょうか。インストールやデュアルストールと違って、やっていることが全然イメージできません。唯一のヒントは「服を脱いだほうがやりやすい」ことくらいですが、どうなのでしょう?

(うぐ)

作中では「プログラム」と言っていたのを覚えていますでしょうか。ヒューマ装備とは、インストールのように「物理体を融合する」ものではなく、精神世界内の「想いの配置」を操作する行為です。精神世界には様々な想いが、現時点における自分の重要度や境遇などによって、リアルタイムに再配置をされています。心のメモリはPCのメモリと違い、常に「自分の行動に都合がよいように」デフラグされ続けているわけです。ホットな想いは取り出しやすいところに、古びた使わない想いは奥底に…といった感じです。その想いは、ある程度強力なものになると、そのエネルギー差から認識する事が出来るようになります。例えば、強烈に「あげパン食べたい」と思っていると、精神世界スキャンをしたときに「あげパン食べたい」想いを目視できるのです。これを擬人化するシステムが「ヒューマ」です。前置きが長くなりましたが、結局ヒューマ装備というのは、「詩魔法詠唱時の優先参照先アドレスに、作為的に必要な想いを配置する」行為なのです。外側から強引に、SH_RAMのアドレスをスワップ(ひっくり返し)するわけです。これによって感情が変わってしまったり、トラウマが表面化したりするのではないか、と思われるかもしれませんが、それは皆無です。なぜなら顕在意識領域(顕在意識参照先アドレス)は、詩魔法詠唱時の参照先アドレスとはかなり遠い位置にある為です。もちろん大変やばい事ですが、このヒューマ装備を悪用すれば、顕在意識領域にトラウマを配置することも可能です。

今までのシリーズではレーヴァテイルさん達の自らの様々な側面を具現化した存在が紡ぎ出した詩魔法の魔法生物が今までそれぞれ担当の効果魔法を発動してましたが、Ⅲではそれが無くなっていて「心の護」のみになっていました。これって第三塔独自のシステムの産物「ヒューマ」がⅡのムスメパワードと同じように絆の契約をして「単体の魔法生物」のみで複数の詩を謳っている状態にして、複数の効果を出しているんでしょうか?

(sasurainohito)

正直なところ、実務としてのボリューム面の折り合いというところが大きいです。夢のない話で恐縮です。ヒューマシステムに関しては上記で詳細を回答していますので、そちらをご覧下さい。

メテムサイコシスとサスペンドはどう違うんですか?

(うぐ)

サスペンドは、目的が「塔をスリープ状態にすること」であり、メテムサイコシスは、目的が「管理者のフォログラフィを作ること」です。すなわちメテムサイコシスにとって、塔をスリープ状態にするのはフォログラフィを作る為の手段でしか無く、その時点でヒュムノスの存在意義がまるで違います。蛇足ですが、それではただ謳えば管理者のフォログラフィが作れるのかというと、他にも様々な下準備が必要です。それらが準備できていないと、単純にサスペンドをするだけになってしまいます。

ヒュムノスコンサートサイド蒼の歌詞カードの冒頭で、「サキア・ルメイ」を漢字で「咲夜『流』命」と書く理由が説明されていました。ところが、咲のCSLV1で本人は「咲夜『琉』命」と名乗っています。これは単なる誤植でしょうか? それとも彼女は自分の名前を「咲夜『琉』命」だと思っているのですか?

(コーン)

申し訳ありません、誤植です。

第一塔で雲海魚を釣ってメニューに出しているという話がありましたが雲海魚は実在したのでしょうか。だとすれば惑星再生後は何処に行ったのでしょうか。雲海魚は本当に魚だったんですか?

(ビビリンゲボーボー)

雲海魚は半ばソルシエールの都市伝説のような存在です。もちろん実在しますが、それは不完全な抗体や、役目を終えた抗体がソルシエールに流れ着いたものです。役目を終えた抗体というのは、ブラストラインのエネルギーを惑星本体に運んだ後の抗体のことです。その役割を終えると著しくエネルギーを消耗し、ほとんど使い物にならなくなる為、ニ度目の取得には向かえません。結果、死の雲海をフラフラと彷徨うようになります。実際雲海魚を釣っている人でも、正直そのうちのほとんどは一度も釣れたことがありません。ですが、たまに引っかかります。それは、弱っていても生命に反応して攻撃しにやってくるからです。あまり下に垂らしすぎると餌が消滅しますので、その微妙な垂らし具合が難しい釣りなのです。

以前からの疑問ですが、Ⅰのワールドマップ見てますと、ホルスの翼に湖みたいなのありますが(貯水池?)あれ、なんなんすか。多分チェロ森なんかのダンジョンマップに見えるとこがそうだろうから、(見た目は川っぽいけど)湖クラスの水場みたいなーものじゃあないかとは。海はないので恐らくああいった場所が生活用水と関わりがでてくると思い、カルル村なんかはあの辺りを利用してると思いますが、水なんかはああいったとこから引っ張ってくるのでしょうか。幸いなことに大陸全体に河川が行き渡ってるようですが、ネモあたりから滝となって落ちてますよね? それの回収はできないだろうということで、そもそも大陸の水気は彩音回廊のお力で空気中からでもなんか循環して水分を作り出してるんでしょうか。なので、そういうことでソル・シエールの水事情も含めて知りたいです。とりあえずは、あそこは湖ですよね? あと人通りは少なそうですが、デートスポットにはなってないんでしょうか。(危険なチェロ森じゃない側)

(クレセント斧黒彰)

仰るとおり湖です。ホルスの翼は、彩音回廊の天候制御により、適度なランダムで雲が作られ、雨が降ります。水は滝となって落ちていきますが、彩音回廊が大気のシミュレートによって周囲の水蒸気を集め、簡単に新しい雲を作り出せます。ですので実質、地上の世界と何ら変わりありません。また、森付近の湖がデートスポットになるかどうかですが、なっている場所もあります。ホルスの翼には結構集落が点在していますから、その近辺の湖にキャンプに行く人もいますし、保養地になっていたりもします。

本編にでてこないだけで、グラスメルクってソル・シエール意外にも存在するんでしょうか。 いや、Ⅱのレシピカードとかって基本、グラスメルクと同等の行為になるんでしょうか? いや、実は全く同じ行為なんでしょうか? いや、というより、どこが違うのでしょうか。それと、ⅠもⅡもⅢもレシピカードって普通にカードサイズですよね。あれがモノによってはやっぱり現実に結構な値段で売ってるのでしょうか。ある意味暴利な気がしなくもないです。

(クレセント斧黒彰)

Ⅱの調合はグラスメルクではありません。あれは普通の料理や鍛冶や薬剤調合やロケット開発です。たまに超的なものが出来たりしますが、多分愛の力です。やや強引ですが、設定上はそういう事になっています。ニ点目のレシピカードですが、現実世界でもトレカが異常な高値になっていることはよくあることです。需要があり、かつレアで、かつ既に生産していないカードは恐ろしい値段がつきます。実にリアリティがあると思います。

惑星の人格の中にレーレという名前の人格がありましたが、Ⅱのレーレの水卸という場所の名前はこれからきているのでしょうか?

(さくらこ)

仰るとおりです。レーレは生命の神様ですから、リムの生命の源である貯水池が「レーレの水卸」と名付けられたわけです。

ずっと気になっていたのですが、ミシャはリューンのクローンでしたよね? なのにヒュムネコードにリューンが入っていないのは何故でしょうか。

(闇夜の朧月)

「クローン」という言葉が曖昧なのがまずいのだと思いますが、アルトネリコの世界では、レーヴァテイルのクローンと言ったときに二つの意味があります。一つは「Dセロファンを共有する(使い回す)β同士」、もう一つが「β-6D傘下のβたち」です。前者はミシャがこれに当たります。ミシャのクローンというのは、リューンが使っていたDセロファンを使って培養された個体という意味です。ですがサーバーは純正品のβ-6Dですので、ヒュムネコードは「FEHU_EOLIA」になります。後者の場合ですが、これは現在は存在しないものですが、第一紀末期に沢山の安価なSHサーバーが出来ました。それぞれ、シュレリアからのコピーであったり、更にそのコピーであったり孫だったりひ孫だったりしながら、それをマスター人格とするSHサーバーが建てられました。このSHサーバーで培養されたβは全員、そのサーバーのヒュムネコードが付けられます。

もしかしたら設定資料に載っていたかもしれませんが、ルカさんの本当の父親ってどんな人だったんですか?

(sasurainohito)

ルカの父親は、大鐘堂御子室の室事(御子室のトップ)でした。クーデターでアルフマンに暗殺されてしまい、それにより御子室と教皇側とが併合され独裁政権が誕生しました。室事とその当時の御子が結ばれることはよくあることで、逆に結ばれた為に次期室事の第一候補になることは常です。平和な時代は、バッツの破天荒さにほとほと手を焼いていたようです。

Ⅱの戦闘で、詩魔法の詠唱中に片方のレーヴァテイルがMP切れになっても、もう片方のMPが残っていれば詠唱を続けますよね? でもMPが切れたレーヴァテイルも何故か口を動かしています。何をしているんですか?

(丸太)

誠に恐縮ですが、ゲームとしての仕様とさせていただいております。

ドラマCDのクレアさんの過去の話でミディールさんが滅びの詩、たしか「EXEC_NULLASCENSION/.」ってヒュムノスだったと思うんですが、これの効果範囲って一回目のサブリメイションの質問の回答にあった第一塔が影響を及ぼせる範囲のみですか? それとも、やっはり正真正銘に宇宙全体に影響を及ぼして滅ぼしてしまう程の効果範囲なんでしょうか?

(sasurainohito)

仰るとおり、塔の影響範囲内となります。ただ、あの詩魔法は塔のリソースを食いつぶす程に消費し、そのエネルギーを凝縮してプチブラックホールを作るようなヒュムノスですので、下手すると塔の影響範囲外も著しく影響を受ける可能性が高いです。

クラフトマイスター「エオリア」が作製した剣のうち「エオリアル小夜曲」ってたしか自分の娘であるレーヴァテイルから作られたってセリフがありましたが、コレってどういう意味なんでしょうか? 昔から(700年以上)生きていらっしゃるシュレリアさんとのグラスメルク時の会話イベントでもその事に触れられていなかったんで気になっているんです。

(sasurainohito)

クラフトマイスターエオリアの「エオリア」は、いわゆる匠名(芸名)です。シュレリアとは関係有りません。当然、シュレリアがその御仁を知るよしもありませんので、触れることは無いと思います。また、この剣は第一紀の武器職人であり、終焉時には大企業の社長となっていた「エオリア」による、設計です。彼は武器にレーヴァテイルの性質を搭載し、剣を詩魔法によって強化する、そしてその剣に纏わせる詩魔法をプラグインとして販売し、氷の剣、炎の剣、波動剣、果ては現時点では想像も出来ない効果を持つ剣を、詩魔法というプログラムによって実現しようとしていました。その際に、彼は別の事業で展開していた孫レーヴァテイル(シュレリアの管理するβ-6Dのコピーのコピー)を利用し、育成していたレーヴァテイルの何体かを用いてこの剣を作るための研究をしていました。いわゆる「公開型ソードOS」のようなものを作ろうとしていたわけです。その際に本来人型を取るはずのレーヴァテイルを剣の中に押し込んで身体を纏わせなかった事から、当時悪魔の技術であると非難する団体が続出しています。

クラストマイスター「エオリア」が遺した七本の剣のうち「エオリアル小夜曲」が登場しますが、残りの六本の剣の名前や効力を教えて下さい。

(sasurainohito)

残りの剣については、設定をしておりません。またいずれ、何らかの形で登場することもあるかもしれませんが。

アルトネリコのタイトルロゴにはそれぞれオリジンのシルエットが使われていますが、Ⅲのシルエットはティリアがライフルを背負っているように見えます。これは第三塔がXPシェルを惑星の中心に打ち込むライフルとしての役割を持ち、ティリア自身が第三塔であることから、ティリア自身をライフルに見立てたのでしょうか?

(どろいど)

仰るとおりです。アルトネリコⅢのタイトルロゴは「ティリアが惑星に弾丸を放つ」設定をデザイン化したものです。

アルシエルの他の神(人格)と星について質問です。星巡りに載っている神(星)は十二星座のようなものですよね? つまり他にも神の名を冠した星はあるのですか? 三謳神がハーヴェスターシャより遥か昔の伝説の神ならば、彼女たちの名の星はあるのですか? また、フィラメントとユリシカが"惑星アルシエルの人格たちで"の質問の所に記載されていませんでしたが、これは何故ですか? 月並みな言葉ですが、このコーナーはとても面白いです。これからも頑張ってください!

(ババンゴ売り)

神の名を冠した星もあります。それは地域によっても変わってきます。三謳神やハーヴェスターシャの星も地域によっては存在します。また、前回フィラメントやユリシカを掲載しなかったのは、星座盤に依存した表の掲載だった為に、星座盤に載っていない二人を紹介し忘れていたというのが正直なところです。そういえば、星巡り星座盤にフィラメントとユリシカが載っていない件ですが、実はこんな逸話が…ある大昔、神様で競走をして十二位までの神様を空に掲示して表彰しよう、と言った神様の父がいました。それはメジャー神になるチャンスですから、皆が参加して競走しました。フィラメントはとっても早かったのですが、途中にマタタビがあったのでゴロゴロしている間に負けてしまいました。ユリシカはズルをしてドーピングしたのがバレて失格になりました。なので二人は空に表彰してもらえませんでした。…あったら面白かったのですけどね。冗談です。(日本の干支には、これと同じような昔話が存在します)

Ⅲの設定資料集を読んでいて思ったんですが、サキさんの恩師の一人であるロナさんはサキさんが起こしたある事件で亡くなったってありましたが、一体何があったんですか?

(sasurainohito)

書き方が悪かったかもしれません。ロナは「サキが起こした事件」で亡くなったわけではなく、普通に病死です。それによってサキが奇跡を起こしてしまったという感じです。ですから、ロナの死亡原因などがとやかく言われることはないわけです。死因は単純に老衰にプラスした風邪によるものです。サキとしては看病が足りなかったと嘆いたことでしょう。

1.アルトネリコⅢまでにジャクリとスピカ、ラウドネス、ココナとさーしゃ、ジャックとクルシェなど多くのキャラクターが各塔の間を行き来していますが、これだけ多くの人が移動できる手段があるのでしょうか? また、それを踏まえてその他の人物でも可能なのであれば、各塔間での技術や文化の交流等があってもおかしくは無いと思うのですが実際にそういった事はあったのでしょうか?
2.惑星再生計画が成功したアルシエルがああも短時間で人が降り立てる地になった事に少し違和感を覚えました。惑星規模での環境が変わるのがこんなにも簡単なものなのでしょうか? それとも、その後数年が経っていたというオチなのでしょうか? 見た感じだけだととてもそうは見えませんでしたが…。
3.土屋さんの自画像(アイコン?)的なものが怒っているようで怖いですね? いえ、特に深い意味はありませんが(笑)

(朔兎)

その1ですが、ゲームの時代の後には、ほぼ直近に三本の塔は交流をし始めます。ですが、それ以前には大規模な交流が無いのが現状です。といいますのも、大規模な移住であれ、単独の渡航であれ、それまでの行き来は全て一方通行だった為です。出発した地域の人達は、出発した人の安否はわかりませんし、第二紀終焉の大移動に至っては、メタファルスに逃げていった挙げ句先方で戦争しかけてボロ負けしていますから、交流などというレベルではありません。ですが強いて言えば、第二塔に存在するダイブマシンなど幾つかの技術は、この第一塔の第二紀終焉の時(ミュールの反乱時)の大移動によって、メタファルスにもたらされた技術です。その2ですが、直後の話です。エンディングのアルルの周りの花は特別で、アルルが謳って紡いだものです。それ以外は基本、すぐに草や樹がメキメキ生えることはありませんので、荒涼とした岩肌のみが続いています。ですが、惑星が特別な詩を謳っている事もあり、木々の成長などは通常より十倍ほど速く、ニ年もすれば小さな森が出来るような状態にはなっています。ただ、初期の頃は地震が頻発しており、ほとんどの人は自身の住む塔近辺でしばらく様子見しているのが現状です。地上に人々が移住し始めるのは、一年経った後くらいからになります。実際の所、メタファリカのほうが地上よりもよほど快適で、その状況は少なくともあと十年以上は続くでしょう。その3ですが、私もそう思います。今度飯おごって普通の顔を描いてもらうことにします。

テクニカルサービスセンターで「レーヴァテイルが記憶喪失になったら、失われた記憶に近い場所にダウンロードされたヒュムノスも失われてしまう」とありましたが、逆に記憶喪失中にダウンロードされたヒュムノスは記憶が戻った場合にはどうなってしまうのですか? 記憶喪失の間の記憶がある場合はヒュムノスもそのまま残ると考えて良いのでしょうか? また、記憶が退行した状態でダウンロードした場合、元の記憶が戻る前と後で、詩に込められた想いに対する受け止め方が違う(共感や反発など)場合、紡がれる詩に変化が出るのでしょうか?

(フェイフェイ)

記憶喪失にはニ種類があって、封印型と崩壊型ですが、前者の場合は復活します。後者は消失です。ただし、ほとんどが前者ですので大抵は復活可能です。ヒュムノスはSHサーバー的な言い方をするならば「想い追加サービス」とでも言いましょうか。ダウンロードすることで、自分で紡いできた想いではないものが、SH_RAM内に展開するインスタント型の記憶です。ですから、ダウンロード後の扱いは通常の想いや記憶と同じ扱いになるのです。ただし、その外部から追加したアドレス範囲やライセンス情報は別の場所に留めてありますので、アンインストールの時に速やかに消し去ることが出来るのです。

劇中、ティリアさんを復活させる際「ホログラフィー」として復活させますが、この「ホログラフィー」って何なんですか?

(sasurainohito)

フォログラフィというのは、レーヴァテイルの簡易コピー技術です。これも意外と重要でしたのに設定本に入れ忘れた項目でしたので、今説明いたします。第一紀にβ純血種が登場し、これによりレーヴァテイル産業は大きな価格崩壊とそれに伴う市場の拡大が起こりました。ですが、それでも一体約数十億円程度という、とてもお小遣いでは買えない金額でしたので、個人で所有するのはほぼ不可能でした。その時、更に手頃でレーヴァテイルが生産できる手法を考案していた企業があり、その一つが「フォログラフィ」という手段でした。フォログラフィは、中核三角環を共有し、それに紐付けされたボディを量産するという手法でした。この方法はある意味画期的な価格崩壊を起こし、必要な溶液代と機材使用代金のみとなる為、実質数千万円クラスで作れるようになったのです。ですが当然様々な問題が発生しました。まず、このフォログラフィとはいわゆる通常のレーヴァテイルにβ-6Dと同じような事をやらせようとしているわけで、要するにレーヴァテイル本体はずっと眠っていることになります(厳密には本体にボディは纏わせずに中核三角環のみの状態で専用の施設に配置する)。また、本来ディバイドがきかないSH_RAMを強制的にディバイドしている為、フォログラフィがニ体以上になると精神的な障害が発生し、唐突に他のフォログラフィの行動や言動をし始めたりと、意識が被ってしまうことがありました。更に、一つの中核三角環が沢山のボディを維持する為、当然テロメアの減りも急速となり、50~20年程度しか生きられなかったのです。実験では100体のフォログラフィを作ることが可能との発表がありましたが、実際は上記のような状態であり製品化はままならず、商用としてのリリースはされませんでした。カテナが発見したのはそのフォログラフィについての理論書と仕様書であり、それをティリアに適用したわけです。オリジンも公開します。シュレリア84兆円、フレリア7兆4000億円、β-6Dは4兆円程度です。

第三塔ってティリアさんそのものでしたが、もしもティリアさんが亡くなったら第三塔ってどうなってしまうんでしょうか?

(sasurainohito)

一言で言えば、消えてしまいます。その上に建造したもののうち、ティリアの塔を使ったものは一緒に消えます。それ以外の物は落下します。

ムスメパワードについては、『各I.P.D.は、I.P.D._Queenがパートナー及び準パートナーと認識する存在に対して、同じI.P.D.を中継点とすることで、通常のパートナーとのハーモニクスには及ばないものの、それに準じたレベルのハーモニクスによる前衛強化という事が可能。』とかどうですかね? I.P.D.のムスメパワードレベルが上がるのは、契約している前衛との付き合いが深くなって、片手間とかでなく、きちんと契約している間は親衛隊本部なりなんなりに詰めて戦闘の度に全力で謳ってくれるようになるとか。

(八丈島のにょ?)

ご提案ありがとうございます! 世界観に沿った形の素敵な案ですね。今後、ムスメパワードを突き詰める時には是非、このご提案を参考にさせていただきたいと思います。クイーンを主軸としてI.P.D.達が繋がっていくというのは、レーヴァテイルの中でもI.P.D.だけに見られる特徴ですので、それが生きる形の設定になっているのが良いですね。ありがとうございます。

心の護のモデルってたしかレーヴァテイルさんの大切な思い出などが潜在意識で具現化したものでしたがⅢの各人格たち(ヒロイン(ティリアはオリジンなのでアルルさんだけですが)を含めて)の心の護のモデルは何なんでしょうか?

(sasurainohito)

惑星の意志ということで、「心の護」自体のダイブマシンによる変換(視覚化)が正常に機能していない為、本来のレーヴァテイルの心の護とは少々存在意義が違います。それは不定であり、自らがその場で創り出した物を「大切なもの」と定義すればそれが心の護になってしまいますし、自分にはサポートが必要だからと想い描けばそれが心の護になってしまいますし、自分はこの使命に燃える! と思えばその使命が具現化して心の護になりますし…という感じです。要は、通常レーヴァテイルは心の潜在意識の根っこに存在する大事な存在が心の護になるわけですが、これは裏を返せば「そのアドレスに位置する物であれば何でもOK」という事なわけで、惑星の意志にとって、そのアドレスに存在するのは顕在意識であるが故に、自らが設定できてしまう、という事になります。

うろおぼえで間違っているかも知れませんが、たしかⅢのラストバトル「シエラ」さんとの決戦後、ハーヴェスターシャXPさんは大地の心臓とアルシエルの総意「シエラ」さんとが融合した時、XPシェルが無事にアルシエルの核と成る為の最終調整なんかのために留まり、アルシエルの核として融合してしまいますが、彼女の意識は融合完了後、どうなったんでしょうか? やっぱり消えてしまったんでしょうか?

(sasurainohito)

このコーナーの主旨に沿うとバッサリと切り捨ててしまう形になることをご了承下さい。XPには意志はありません。AIとメモリによる人工知能ですので、消える以前に想いや意志というもの自体が存在しません。PCのHDDをマグマに落とせば全て失われるように、XPは失われます。

2のインフェルスフィアでルカさんとクローシェ(レイカ)さんの思い入れの人物(例えばダイバーズセラピーの特訓時に登場したレーヴァテイルさんとか、大鐘堂に迷い込んできた女の子等)がジャクリ(ミュール)さんやラクラ(ソニア)さんだったのは何故なんでしょうか? 各ヒロインの自らの様々な側面を具現化した存在である部分が登場したりコスモスフィア内ならば解るんですが、たしかインフェスフィアってコスモスフィアとは違うものですし…。

(sasurainohito)

工数的な問題によるものです。別キャラの代替として描いているとお考えいただけますと幸いです。

Ⅲの設定資料に主人格であるサキさんを支える為(彼女では乗り越えられない場面をサポートする為)にアルシエルが生み出した人格が三人いるってありましたけど、サキさんってたしかアルシエルの人格さんの一人でしたよねぇ? これってどういう意味なんでしょうか? サキアお姉さまはサキさんの本当の主人格でアルシエルの意志ではないし、サキさんのコスモスフェアに登場するレーレさんかな?っとも思ったんですか、そうするとティリアさんが延命前に言った一つの器に四人もの人格がいるっていうセリフとも矛盾しますし。

(sasurainohito)

校正時に見落としておりました。厳密には「サキを支える為に、アルシエルが生み出した人格二人と主人格であるサキア・ルメイ」となります。質問にあります記述は、ゲーム発売前の、まだサキの事を秘密にしていた頃の紹介文章です。そのまま設定資料集に掲載されてしまっているのは私の責任です。

前回のでルカさんとクローシェ(レイカ)さんがⅢのヒロインと違い短命でない理由は解ったんですが、たしかⅡの物語中でルカがインフェルスフィアでインフェルとネネシャと遭遇後、急激に生命力を失い昏睡状態になるシーンがあったと思うんですが、これってⅢのサキさんとフィンネルさんと同じような事が起こってこうなったんでしょうか?

(sasurainohito)

インフェルスフィアのルカの場合は、生命力を失ったわけではありません。自らの記憶と完全に矛盾する状況が発生したことで、精神状態が錯乱し、一時的に気を失ったものです。我々の世界でも、あまりにも受け入れられない事実を目の当たりにしたとき、その衝撃で錯乱し泡を吹いて気絶することがあります。それと同じです。

1の主人公のライナーさんの父親はプラティナの「総帥」レアードさんですが、では母親はどんな人だったんでしょうか? 物語中でも登場しなかったし、やっぱり彼が小さい頃に亡くなったんでしょうか?

(sasurainohito)

母親は若くしてこの世を去っています。レアードは昔から頑固で妻に対しても随分と無理をさせていた為、今でもその事を気にしています。自分が妻を早死にさせてしまったのではないかと後悔しているわけです。だからこそ、せめてライナーは立派に育てたいと思い、そのあまりかなり強制力の強い発言になったりしてしまいます。

既に語られているかもしれませんが、Ⅰにおけるモンスターはホルスの翼で研究されていた人工生物兵器とのことですが、ⅡやⅢにおけるモンスターは主に何が起源となっているのですか?

(たそ)

Ⅱの場合、ソル・シエールからの移住の際に、ソルシエールの民が持ち込んだものがほとんどです。ポムなどはそのまま居着いてしまいました。にょ?も一緒に連れてこられましたが、環境に適応できずに絶滅してしまいました。他にも様々な怪物が連れてこられましたが、全部メタ・ファルスに対する防衛(ある意味攻撃)兵器として連れてこられたものです。Ⅲの場合、その険しい山々に住む自然界の生物が、食物を求めて襲いかかってきます。厳しい自然の中では、人間すらも食物連鎖の一員です。

ティリアの本当のスリーサイズを教えてください。

(まな)

開発内部用の設定テキストには「72-60-75」と書かれています。

トコシヱのサカサランプにある『あの箱あります』って何なんですか? あの箱ってなんですか?

(まな)

「あの箱」とは何なのか。色々想像を張り巡らせるのも面白いものです。ですので、ここでは秘密にしておきます。 …などと言っていますが、実は私も知りません。描いてくださった絵師さんだけが中身を知っています。

スレイヴにクレンジングされたレーヴァテイルがいましたが、クレンジングされたレーヴァテイルのコスモスフィアってどんな風になるんでしょうか?

(まな)

人間に対するクレンジングとは全然違うものですが、より簡単なものです。SH_RAM内部をサーチして、不穏因子と思われる思考や想いを全部フラット(0埋め)にしてしまいます。後は「再教育」すればOKです。必要以上に従順になりますが、これは作為的に精神世界を構築した事による不整合によるものです。

詩魔法を謳っている最中になぜしゃべったり出来るんですか?

(まな)

前回の編纂室の「声のでないレーヴァテイルは謳えるのか」の項目と同じ回答になりますが、レーヴァテイルの詩魔法は喉によって謳われる必要はありません。それらの楽曲やコーラスなどは、塔から詠唱者であるレーヴァテイルを中心に、半径数m~数kmの範囲内に返ってくる音でしかありません。ヒュムノスエクストラクトより返しの範囲は狭く、大抵の場合半径20mが限界です。レーヴァテイルから半径20m以内であれば、大抵その詩魔法の詩を聴くことが出来ますが、それはレーヴァテイルが喉で発している歌ではなく、塔からの作用による詩なのです。

詩調合って画面上ではヒューマを選んで装備したりしてますが、あれって実際はどういう風にやってるんでしょうか?

(まな)

前回の編纂室で「ゲーム的な都合による要素が大きい」という話をさせていただきましたが、これに関しましても同様で、特にこのような形で行っている、というイメージはございません。

サキアは設定資料集には「彼女の正体は~プログラムであり」とありますが、同じγ昇華体である咲とは何か違った造られ方をしたのでしょうか。それとも、咲に主人格を譲ったことにより、自分が主人格として所有するボディが無くなったということを表しているんでしょうか。

(吹鳴)

大変申し訳ございません、こちらも初期構想資料がそのまま載ってしまっておりました。現在の公式設定通りの表現をするならば、「彼女の正体こそがγ昇華体であり、サキがそれに内包される惑星の意志」となります。せっかくですので一つ裏話をしますと、ATⅢ開発初期では、まだサキがγ昇華体のボディの持ち主で、サキアルメイはその監視役としてアルキアの制御下に置かれたフレーム(ハーヴェスターシャと同じようなもの)でした。サキが本来の行動(=アルファージを謳うこと)と反する事をしたり、気が変わりそうな事があったりすれば、サキアルメイが強制的に矯正する、という役割を持っていたのです。役割自体は現在もさほど変わっていませんが、強制力は当初より弱めになっています。

今作の惑星の意志は総じて女性的ですが、男性的なのもいるのですか? ゲーム中では惑星の意志の女性性や母性に対してアオトがすごく男性的だったので、精神的な男と女の繋がりをすごく感じられました。ですが、生命のメカニズムを考えると惑星の意志も男女が半々とかのほうが自然だったのではと思いました。あと、惑星の意志はこの世界を創造した以上、生物のゲノムや体構造やその他諸々、世界の万物全てを科学的に把握しているのですか。ユリシカあたりがそうなのかという気もしますが、仮にそうなら、世界中の研究所で行われている研究の答えや先の理論も全て惑星の意志には分かっているということになるのでしょうか。

(r)

前者の回答ですが、そもそも惑星の意志に性別はありません。人型を取るときにどちらでも取れますし、子供でも年寄りでも、獣でもOKです。そもそも惑星の意志には繁殖という概念は無く、これはアルシエルに住む生命にのみ与えられた固有の秩序です。すなわち、他の恒星系の惑星に生命がいたとして、彼らが繁殖行動をするかどうかはわからない、という事です。エクサピーコを始めとする宇宙全体として見た場合、繁殖行動はイレギュラーなことですから。後者の回答としては、そもそも惑星の意志は科学という考え方をもっておらず、その全ては波動的な想いによって形成されます。こう考えると分かりやすいのですが、例えば貴方が頭の中で「この宇宙の星は近づいても★の形をしていて、食べると美味しい!」という設定を作って、実際にかじりついている人間を妄想したとします。その妄想に物理的法則や宇宙の真理までも設定する人は皆無ですよね。惑星の意志にとって、この世界はそういうものです。ではユリシカは何かと言えば、自らも「文明を促進させる為の役割」と言っているように、それらの「妄想」を、人間でいうところの「理屈」に翻訳する役割を持っているわけです。

テル族についてなのでスルーしてもらっても構いません。前回で、テル族は「人間」と「非人間」のハーフ人のことですが、咲の精神世界で紡いだイーヤちゃんもテル族になるのでしょうか? それとも咲の代わりなので、そのまま神なのしょうか?

(匿名)

イーヤはテル族ではありません。そもそもテル族は、いわゆる惑星の意志との混血を指すものではありません。アルシエルの外側の意志です。故にテル族はアルシエルの持つ24の波動にはない波動を感じることが出来る流派もあります。

ジャクリについての質問です 1・(以前トウコウスフィアで似た質問がありましたが、ティリア様にさらっと流されてしまったので…笑)大地の心臓をココナに託す時、ジャクリは「自分で届けるつもりだったけど故郷に帰らなければいけなくなった」と言っていましたよね? つまり、ジャクリはシュレリア様に帰郷の約束をするまでは自分でソルクラスタに行くつもりだった…彼女はソルクラスタに行ったら水になってしまうことを知らなかったんでしょうか? それとも覚悟の上? ラスボス補正で何とかするつもりだったとか…?
2・ジャクリは30歳あまりで封印され、β純血種の寿命は150年。ということは、封印が解かれたジャクリの残りの寿命は約120年ということですか?

(むう)

1についてですが、ジャクリは作中において第三塔に行けるかどうかの検証をしており(主にラウドネスからの情報入手)、エンディングの段階ではそれに気づいていました。ただ、それ以上にシュレリアからの帰還要請に応えてあげたかったという方が強かったのでしょう。何気にシュレリア思いの彼女です。2に関しては、封印中は中核三角環自体が稼働していない為、テロメアカウンターも動いていませんし、欠損もありません。いわゆるSHサーバーのみの生命であったわけで、インフェルと同じです。ですから、寿命は120年あります。

ウイルス生命体って、=デジタル生命体という認識でいいんですか? アヤタネとかシュンはゲーム中、食べ物を食べて回復していたり、ダメージを受けて倒れたり、何ら他の生き物と変わりないように見えたんですが、実際のところ、痛覚や中身なんかはどうなっているんでしょう……。アヤタネはライナーとの付き合いも長いですし、ずっと同じ外見のままということもなかったでしょうし。シュンの方は、エンジャからデジタル生命体に生まれ変わった経緯とかも気になるので、よろしくお願いします。

(ぼたん)

はい、イコールと言って良いです。厳密には「ウイルス生命体⊂デジタル生命体」ですが。ゲーム中の、食品によるHPの回復は、ゲームとしての都合です。アヤタネのみ回復アイテムが全然違うという事に対応するだけのキャパシティが無かったというのが現状です。ご了承下さい。また、ゲーム中での外見についてですが、いくらでも「フリ」ができます。例えばポリゴンキャラも脱衣は出来ますし、瞬時に服をチェンジすることも出来ます。それと同じ事をすれば、身元を隠すなど容易いことです。

大地の心臓について質問です。前回のテクニカ編纂室にて『「大地の心臓」とは、人間以上の意志を「集合」によってエネルギー補完して創り出すもの』とありますが、これはEXEC_with.METHOD_METAFALICA/.によってインフェルピラ、つまりI.P.D.の集合意識を大地の心臓に創り変える、という認識で良いのでしょうか? また、その場合EXEC_METAFALICA/.のみで紡がれた「大地の心臓」は「集合」が行われてないため不完全になってしまうのでしょうか? 例えば作中の「魔大陸」も個人のエゴが強く出てしまったのは導力不足よりも「集合」が行われていないことによる「不完全な大地の心臓」が原因なのかなと思えるのです。

(ミリア)

概ね合っています。まず、METHOD_METAFALICA/.の効果は、ご確認されている通り、インフェルピラを人間以上の意志に変換するものです。また、EXECのみの大地の心臓は、人間より上の精神周波数が欠落している為に不完全な(エゴの強い)ものになってしまいます。例えて言うなら、オオカミが機関銃を使えるようになったようなものです。そうすれば、煩悩の赴くままに捕食に使うでしょう。大地の心臓は、人間単体ではあまりに大きくて強すぎる器なのです。

プレイ中ずっと気になっていたことなのですが、咲の心の護の「バクダンマン」の本名って「ばくだんまん」で良いんでしょうか? それとも「ばくだそまそ」なんでしょうか? 何度見ても「ん」ではなくて「そ」に見えるんですが、私の勘違いでしょうか?

(ヤマト)

公式としては、「表記はバクダソマソで、サキが発音するときだけバクダンマン」という統一見解が成されています。理由は単純で、実際に「バクダソマソさん」と言うサキがあまりにも不自然だった(といいますか、キャラのイメージと違ってしまっていた)為です。

惑星再生の際、大気は天変地異と言える状態だったと想像されますが、特に避難などの描写は見られません。彩音回廊により塔周辺は平穏無事だったと考えて良いのでしょうか。またこのとき第三塔から別な塔への連絡は行ったのでしょうか。第二塔などはやっとの思いで大陸を紡いだと思ったら、ある日突然惑星が復活し、塔の下に本物の大陸が出来たら脱力しそうですが。

(番台南無子)

仰るとおり、各塔はそれぞれ天候制御システムによって守られていますので、それ程影響は出ません。また、連絡に関してはこのエンディングの後の話になります。第二塔はメタファリカを紡ぎましたが、脱力するような事はありません。上記別質問にも書きましたが、メタファリカの快適さを地表が越えるには、まだ相当な時間がかかるからです。

Ⅰに出てきたアヤタネとⅢに出てきたアヤタネは同一人物であっていますか? 最終的に敵となって倒されて……Ⅱではジャクリの心の護だったのに、そこらへんの関係性がよく掴めません。全作品、全クリしたのに、これだけがスッキリしません。どうか教えてください!

(ひなこ)

AT1とAT2とAT3のアヤタネは、全部違うものです。まずATⅠですが、これはミュールが創り出したデジタル生命体です。すなわちプログラムであり、この世界で例えるならポリゴンモデルです。次にATⅡですが、そのミュールが過去に出逢った人物「絢胤」が、彼女の中でとても重要な存在となっており、それが心の護として具現化したものです。そしてATⅢですが、彼の本名は「絢胤紅葉」であり、AT1、AT2のアヤタネの原型である「絢胤箕嵩」とは別人です。クレハはミチタカの孫にあたる存在です。本物のミチタカは、クラスタニアを陰で操る「絢胤妖家」の一員です。ミュールを助けて自らの世界であるクラスタニアに連れてこようとした事がきっかけで、ミュールの心に大きな影響を与えることになりました。それによってミュールはプログラムでアヤタネを作り(ATⅠ)、心の護すらもアヤタネだった(ATⅡ)わけです。

Salavec Rhaplancaについてお話ししていただきたいです。

(さくらこ)

色々とお話出来ることが有れば、何でもしたいと思います。ただ、現状私がSalavec Rhaplancaについて語りたいことは、志方さんのCD「ハルモニア」のガストショップ特典本冊子で全て語ってしまっておりますので、もし「ここについてもっと詳しく知りたい!」という事が有れば、具体的に指定していただければお答えいたします。

抗体を倒すとにょ?肝が手に入りますけど、にょ?は抗体なんですか?

(タール)

アイテムの配布については、ゲームバランスによるところが大きく、ここも設定側が折れた部分であります。何卒ご了承いただければ幸いです。

最近のトウコウスフィアなどを見ると、波動科学についての記載はありますが音科学についての記載がほとんど見られません。また以前、テクニカルサービスセンターで『ソル・シエールの大学の入試科目には波動科学がある』とされている一方で、『現在では音科学はロストテクノロジーになっている』という設定があったと思います。 音科学と波動科学はどう違い、なぜ音科学のみ禁止(?)されているのか教えてください。

(ストガー)

波動科学は音科学の発展形であり、音科学を突き詰めて更に微小でシステマチックな解析を行い行き着いた学問が波動科学なのです。ですので「音科学」という言葉は既に過去の物であり、ロストテクノロジーというよりは遺物と言った方が良いかもしれません。「錬金術→化学」のような関係でしょうか。

世界終焉の引鉄を弾いたのって誰だったんですか? リッカさんは少女じゃ…げふんげふん

(さく)

この「世界終焉」には幾つかの想いを込めています。それは文字通り「世界崩壊」という意味であったり、「この過酷な世界が終わりを告げる」という意味であったり、様々な意味が込められているのです。故に、引き金を引いたのは「誰」というわけではなく、本編に関わったレーヴァテイル達は全員引き金を引いているわけです。サキ、フィンネル、ティリア、そしてリッカももちろん、アカネ、ミュート等々、一つの世界の節目のきっかけとなる詩を謳っているわけです。

もし、オリジンが男で人間の女性との間に子供を作れたら、とありますが、つまり、オリジンは子供を人間との間でつくれるということですか? β純血種はつくれるというのはわかっているので安心なのですが、もし、つくれないなら子供をかこんで笑顔のオリジン一家とかみれないのか……とおもったので。

(taketaker)

これも今まで明言を避けていたのですが、ATⅢ設定資料集にてだいたい察しがついてしまったのではないかと思いますので真実をお伝えします。現状オリジンの中で、子供が作れないのはエオリアとフレリア、作れるのがティリアです。ですから「オリジン=子供が作れない」わけではなく、前回のトウコウスフィアでお話ししましたように、要はどのようにカスタマイズするか、によって変わってくるわけです。

歴史上、ヒュムノス語が日常的な口語として使われていた時代があったのですか?

(0=qy)

一度たりとも有りません。ただし、地域によってその使用頻度はまちまちです。そもそもヒュムノス語というのは、起源を辿れば律史前月読になり、その源流はアルシエラ(星語)です。人間が使う言葉の起源である律史前月読は、言語ではなくて呪文として捉えた方が良いかと思います。故にヒュムノス語とは、本来「言語」より「呪文」のカテゴリに位置するものということになります。ただ、メタファルスでは神官たちはメタファルス律によってある程度(洒落で)会話が出来ていましたし、十分ではないにしても会話言語として使えないこともありませんでした。ただ、やはり呪文的特性が強く、メタファルスの神官やソルシエールの月奏が神に祈るときに使う為のものだったのは確かです。

カナデやラキの戦闘形態について、あのデザインはやっぱり? さすがに、これはNGですかね?

(ヴぁる)

すみません、本気でよくわからないのですが、メンテナンスロイドのデザインや変形などに関しては凪良氏によるものです。私はロボット系には大変暗いですし、凪良さんの描くロボットデザインはとても格好良いので、毎回デザインからギミック案までお任せしています。

ミュートはクラスタニア軍で良い扱いをされていなかったようですが、クラスタニアのβ純血種は第三世代をどのように見ているのでしょうか?

(シュレリア様にもファンクラブを!)

もしかしたらATⅢ設定資料集に書いていなかったのかもしれません。クラスタニアのβから見て第三世代は、レーヴァテイルとは認めていません。レーヴァテイルとはβのみです。ただレーヴァテイルの真似事が出来るから、軍隊に所属して馬車馬のように働くことだけは許してやる、という感じです。そもそも第三世代は人間とレーヴァテイルの子供ですから、クラスタニア的にはいてはならない存在です。ですから、忌み嫌うという言葉が最も適しているかもしれません。

アルトネリコⅢパーフェクトガイドのココナの年齢も誤植ですか? それとも「敢えて」ですか?

(丸太)

これも制作的なお話で恐縮ですが、 開発向け設定にココナの年齢が「15歳(実年齢13歳)」と書かれていた物を、 攻略本では15歳の方だけを掲載してしまっていたというのが現状です。ココナはタツミとして変装しているときに「自分は15歳」と言っていましたので、 その年齢が載ってしまっているわけです。 実際は13歳と掲載するのが正しいです。

インフェルスフィアを最後まで攻略すると、スープがメソッド・メタファリカのヒュムネクリスタルに変わりますが、逆にヒュムネクリスタルからスープに変えることも出来るのでしょうか。インフェルとネネシャが使ったときのスープとルカとクローシェが使ったスープが同じものだとすると、何らかの形で戻せないと困ることになるかと思います。あるいは、複数のクリスタルを用意していて、スープも複数いたという事も考えられますが、セキュリティ面で問題があるように思えてしまいます。また、同様に他のものに姿を変えたヒュムネクリスタルというのは結構普通にあったりするんでしょうか。

(ALICE)

後者の「複数いた」というのが正解です。カナカナ突堤にスープを育てる場所があり、そこに常に一体のスープがいて、その守番のテルハーフ家系が決められています。セキュリティ面の問題、というのがどのような事を想定しているのかわからず恐縮ですが、カナカナ突堤が完全に隔離されていること、専用の守番家系が代々いること、スープの存在自体が「会話が通じる相手か」「インフェルスフィアの試練を終えられるか」「御子が二人、しかも焔と澪か」という限りなく狭い条件下においてのみヒュムネクリスタルに変換されること、によって、セキュリティ的には十分かと個人的には思っておりました。このシステムを持っているのは現在スープのみです。他に同様のヒュムネクリスタルはありません。

フレリアの第二塔創成、ヴィーナ、リバーシアプロトコルは「ヒュムノスによる塔生成」という面で共通点を持ちますが、それぞれのプロセスはまるで異なっていると理解しています。しかし、それぞれの詳細な動作がよく分からないのです。これらの違いや仕様について詳しい解説をお願いできますでしょうか。また、ヴィーナによって作られる塔ですが、これは単なるソル・マルタへの通路なのでしょうか? 用途については特に言及されていなかったように思うのですが…。以上、よろしくお願いします。

(Letit)

まず、フレリアの第二塔創成ですが、こちらは「気化金属と大気を固体物質に変換し配置する」ヒュムノスを数年にわたり延々積み上げるものです。フレリアはリアルタイム生成ヒュムノスエクストラクトを詠唱できますので、何日にも及ぶヒュムノスエクストラクトを謳うことが出来ます。そしてそのエクストラクト一つが出力するものは、第二塔のごくごく一部の物質です。次に「ヴィーナ」ですが、これは「光学迷彩されていた塔の迷彩を解除する」というものです。厳密には塔を作ってはいません。「アンロック」といった方が正解です。既に存在するもののモードを変更するだけです。そして「リバーシアプロトコル」は、「ティリアの中核三角環のフィジカル部分のRAMを操作し、身体を塔の形に変形させる」ものです。ですから、これは「変身」であり、「塔の生成」ではありません。単に変身したものの規模が桁違いだっただけで、昔話の「天狗が巨人になったり豆粒になったりする」話と何ら変わりないものです。ヴィーナの塔については、「振り子の糸」です。塔というのは人間スケールで見た場合のものですが、マクロ的視点から見た場合、ソル・マルタと生成中の塔を繋ぐ糸でしかありません。クロア達はいわば、たこ糸の繊維の間を登っていったようなものです。この振り子の糸はフレリアの感覚でもあり、この糸のたわみ具合は変位、そしてその先にある構造物の完成されている感覚などをダイレクトに伝える役割がありました。すなわち、CV/DVが「フレリアの目」なら、ヴィーナの塔は「フレリアの神経」です。

惑星再生後、ブラストラインはどうなりましたか。そして死の雲海とは何だったのでしょうか。魚が釣れるとも聞いた覚えがあったのですが。

(bibinba)

ブラストラインは残っていますが、徐々に惑星本来が持つ浄化能力によって中和されていきます。また死の雲海は、グラスノインフェリアで巻き上げられた大地の粉などによって出来ていましたが、700年の間、惑星の意志によってそのままの状態になっていました。雲海魚は役目を終えた抗体です。これについては上の方の質問で詳しく答えていますので、そちらを参照してください。

ソル・クラスタでは、ココナはどのようにして未知のタイプのレーヴァテイルと判明したのでしょうか。第三世代を含めた全レーヴァテイルについてSHサーバーと個人登録名を1対1対応させたところで、判明するのは登録外のレーヴァテイルだということだけのはずですが。

(きむら秀一@歩く電波塔の会)

まず最初に、第三塔に接近してくる未確認飛行物体に関しては全て、特級の警戒態勢を敷きます。その上で無人機による観測をさせ、特に危険な可能性が高いと判断した場合、大牙内に入る前に撃ち落とします。この際に(特に、ではなくとも)「危険」と判断する材料としては、「大量の爆弾を持っている」「高エネルギー体を持っている」「レーヴァテイルがいる」というのが大きな決定要因となります。このシステムは第一紀の技術の延長線上で作られている故に「レーヴァテイルがいること」という事を危険視するようになっています。第一紀当時は、レーヴァテイル戦は想定して当然でしたので、レーヴァテイルが搭載されている事は脅威だったわけです。その為、無人偵察機はレーヴァテイルが搭載されている場合、機体に急接近し、ヒュムネコードから所属を認識しようとします。撃墜覚悟ですので、何機も何機も向かい、取れた分のヒュムネコードデータをつなぎ合わせて身元を確認します(既に攻撃されている場合、敵であることは確実なので、報復の為のデータ取得です)。その際にココナはヒュムネコードがおかしな事になっていました。与太話ですが、ATⅡの時、ラウドネスが同じような技術を持ち込んでいました(レーヴァテイルのヒュムネコードなどがわかるスカウター)。これを猫屋敷で見つけて使ってみると、ルカやジャクリの身元はバッチリわかるのに、クローシェだけ「Unknown」と出る、というイベントがあったのですが、あまりに話がディープになりすぎるので消してしまいました。

ココナのインストールポイントの詳細は設定されているけれども表に出していないだけでしょうか。それとも設定されていないのでしょうか。前者であれば出せない理由についても伺いたいところです。

(きむら秀一@歩く電波塔の会)

インストールポイントのデザインの事でしょうか? ココナのインストールポイントのデザインは設定されておりません。インストールポイントのデザインはいつも凪良氏にお願いしているのですが、ココナのインストールポイントの設定がないのは設定側の理由ではなく、大人の事情が主です。皆さんからの希望が高ければ、何らかの形で設定して公表できればとは思っております。

ココナのATⅢにおける超必殺技ですが、「敵に激突しながら加速する」仕掛けは、純粋な体術なのでしょうか。それともレーヴァテイルとしての能力を使っているのですか?

(きむら秀一@歩く電波塔の会)

ゲームとしてのケレンミ溢れる演出です。この辺りはゲームである故という事で割愛させてください。そうしないと、ATⅠ~ATⅢまでの全ての必殺技についての理論を解説しなければならなくなりますし、実際この辺りは厳密な設定をしておりませんで、今から設定するのでは編纂室の主旨も変わってしまいます。故に、正直に上記理由としてお伝えいたします。

ATⅢ本編ではタツミの服が破れて、下からココナの服が出てきていましたが、あれは演出上の都合で、実際は半裸のココナがご開帳されていたのでしょうか。

(きむら秀一@歩く電波塔の会)

上記質問同様、演出的意味合いの強いムービーシーンとなっております。実際にどうなっていたかはご想像にお任せします。

ココナは衝撃波をレーヴァテイルの能力の応用で発生させているとの事ですが、これはココナがインフェル・ピラから常時導力を供給されているということでしょうか、それともレーヴァテイルは詩魔法サーバーなしでも衝撃波を起こせるということでしょうか。(前者であれば、さーしゃ衛星の中には静止軌道に配置されたものがある、または、第三塔は弱いながらインフェル・ピラの導力圏内であるということになります)

(きむら秀一@歩く電波塔の会)

前者です。劇中でさーしゃが「新しい衛星を打ち上げる。今度は30%まで上昇する」のような話をしますが、旧バージョンは常に静止衛星軌道上に存在します。ココナが普段詩魔法を使わない理由は二点あり、一点目は「大変疲れる」ということです。これはATⅠで、サスペンド後にオリカとミシャが謳おうとしたときに激しく疲れる、というシーンがあったとおもいますが、アレと同じです。あれほど疲れませんが、実効値からの戻り欠損が大きいほど体力を消耗します(NEEのせいです)。二点目は、クラスタニアを始めとするこの世界の組織に、衛星や自らが外来のレーヴァテイルであることが大々的にバレるような事はしたくなかった為です。元々「未知のレーヴァテイル」である事が原因で襲われていますから、この辺は慎重です。ただ、さーしゃはココナのレーヴァテイル的なサポートの為に来ていましたし、将来的に必要になることも見据え、またさーしゃの探求心も相まって、中継衛星の実験はしていました。

Vボードはなぜそう呼ばれるのでしょうか? またココナはVボードレーサーとしてはどの程度の腕前に当たりますか? 

(きむら秀一@歩く電波塔の会)

Vボードとは正式にはバーティカルボード(垂直板)から来ています。Vボードは、崖や塔壁が大部分を占める第三塔近辺の環境を改善する為に生まれた乗り物です。ココナはVボードレーサーとしては、第三塔全体でもかなりの有望株です。優勝も夢ではないでしょう。

前回はお答えいただきありがとうございます。いきなりですが次の質問をお願いします。咲やフィンネルらは別人格のボディがありますが、人格ごとにインストールポイントは変わるのでしょうか? また咲は右の太ももあたりにインストールポイントがあるとなっていますが、いろんな資料を見ても見つかりません。これは省略されただけなのでしょうか?

(リク)

人格毎に変わりません(ATⅢ作中でもユリシカが「ソーマのインストールポイントはフィンネルから聞き出せ(同じ位置だから)」と言っています)。また、インストールポイントは、ATⅠから一貫してキャラ絵には描かないこととさせていただいております。ご了承下さい。

インストールポイントの大きさはどれくらいあるんですか?

(リク)

インストールポイントは平均直径5cm程度です。特に第三世代の場合、それより極端に小さい物や、形がまとまっていない物(妙に縦長だったり、一本だけ亀裂のように長い線が出ていたり)があります。βの場合、大抵5cm程度になっています。

あまり良い質問ではありませんが、もし咲やフィンネルらが手や足を欠損するほどのダメージを受けたりした場合、他の人格のボディにも影響はでるんですか?

(リク)

影響が出ます。ただしティリアとアルルの関係のみは影響が出ません。サキ・フィンネルに関しては、もう少しパワフルなFLIPであれば出ないようにする事も出来ますが、現状ですと表面的な遷移(エネルギー等価の形状遷移)ですので、腕が無くなった後他の人格に変化させても腕はありません。

天界の塔について質問です。ゲーム時点や、エンジャがロケットで向かった際は天界の塔は実体化していなかったようですが、インフェルが侵攻した際は「駆け上った」とあるように実体化しているようです。メタ・ファルスの歴史上、天界の塔は物質化と非物質化を何度か繰り返したのでしょうか? それとも、インフェルらは別の手段でソル・マルタに上がったのでしょうか?

(長門)

天界の塔は、その時々で迷彩状態と顕在状態をチェンジする事が可能です。ただ、結構なエネルギーを必要とするので、度々変えるわけにはいません。天界の塔は初期状態で迷彩です。インフェルの時代に顕在していたのは、むしろ顕在させたといった方が正しいです。